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院長コラム

Vol.98 スターン美千代容疑者が選挙違反容疑を全面的に認めました。

 12月13日に東京地方裁判所で徳田虎雄前理事長の次女であるスターン美千代容疑者が、今回の選挙違反容疑について自らの責任を認める意見陳述を行いました。全文は以下のとおりです。


1 まず最初に、自分が逮捕され、さらに起訴されたことですが、今思うに、選挙を戦うに際して、従前のやり方をそのまま受けついでしまい、法をないがしろにしてしまったことに痛切に責任を覚えます。

 もちろん、今回、逮捕、起訴された事件に関して全く異論はありませんし、素直に認めたいと考えています。

2 そして、徳田毅の選挙区の選挙人の皆様に深くお詫びを申し上げます。また、この選挙が違法であることを知らずに選挙運動に関わった方々、職員のご家族、患者様にも深くお詫びを申し上げます。

 結果的に、多くの方々が警察や検察に呼ばれ、取り調べを受けました。私は、この違法な選挙運動を止めなければならない立場にありました。しかし、結果として多くの方々を誤った方向に導きました。

 そして、自分自身が逮捕され、取り調べを受ける中で、多くの方々にどれほどの苦痛と後悔を与えたかと思うと、今は本当に心が痛みます。

 この取り調べから解放された後、そのような方々にどのように接するべきか、深く考えなければならないと思っています。

3 当然のことながら、徳田家は、この違法な選挙の中心におりました。今の私は、理事長及び勾留中の家族に伝えたいことがあります。どうしても聞いて欲しいと思います。

 それは、法に触れたのであれば、応分の責任を取るべき、ということです。きちんと責任を取らねばなりません。応分とはそういう意味だと私は考えます。

4 また、現在勾留されている5人の方々も、自分が犠牲になり、誰かをかばう必要はないと思っています。自分をかばえば、傷つく人もいる、人をかばえば、自分が傷を負う。

 こういうことを恐れてはいけないと思います。真実を真摯(しんし)な気持ちで語って欲しいと切望します。

5 特に、最大の責任を取らねばならない私の家族には、なにごとも隠さず、罪を恐れず、真実を語って欲しいと切望しています。なぜなら、この違法な選挙がなぜ行われたか、これを考えねばならないからです。そうでなければ、私たち徳田毅の家族は、決して救われないと思います。

 私自身が、最初は、真実を語ることをためらいました。正直に話すことによって、他の多くの人達に累(るい)が及ぶことを恐れました。

 けれども、真実は隠そうとして隠し通せるものではなく、真実をありのままに語らないことが、かえって結果的に、多くの人を長く不幸にすると思いました。

 私が真実を話したのは、そういう思いからです。私はおだやかな気分です。恐れを克服し、全てを正直に話した今、私はこれでよかったのだと思っています。

スターン美千代


 9月に捜査が始まって以来、徳田家はもとより徳洲会幹部の発言で最も真摯なものと高く評価します。遅きに失した感はありますが、事実に向き合う姿勢には共感します。これが、彼女の心からの言葉であることを願うとともに、逮捕された皆さんを始め、徳田虎雄氏を含めた全ての人が、真実を語るきっかけとなることを祈っています。最も反省すべき立場である虎雄氏の頑なな心を動かすのは、このような家族の言葉しかないような気がします。9月17日以来、初めて一筋の明かりが見えたような気がします。

院長 笹壁弘嗣

平成25年12月14日(土)

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